ウクライナ支援について UNCHRへ寄付させていただきました

北京オリンピック閉会式の平和な空気から一変世界の激震となってしまったロシア・ウクライナ情勢はいまだ継続しており、深刻な状況は余談を許しません。日本からできる支援は限定的ではありますが、AOMとして微力ながらではございますが人道支援目的としてUNCHRへ寄付させていただきました。

平穏な暮らしを突然の侵攻により奪われてしまったウクライナ国民の心情は耐え難いものであり、何よりも住む家や故郷の破壊などこの21世紀とは思えない非常事態となってしまいました。

半面、北京オリンピック、そしてこれから開幕するパラリンピック選手となっているロシア選手は本当に複雑な心境であり、やるせない気持ちでスポーツにも集中できない状況かもしれません。国の大半である市民は自国政府に対する怒りと落胆をどう対処すべきか、ある意味犠牲者であり、本当に辛い状況であろうと感じています。

日本からは遠い国かもしれませんが、隣国EUへの大量難民発生は今後長期的に続く事も見込まれ、EU各国における難民受け入れ態勢の調整においても混乱は避けられない状況と思います。

そのような中で、3月2日に岸田首相は人道支援の一環としてウクライナの人々を日本へ受け入れる事を表明いたしました。海外移民政策実務者の立場からこの比較的早い表明は歓迎すべき内容であり、そして、ぜひこの重大な危機をきっかけに難民受け入れについても日本の出入国管理制度をグローバルの観点から改革してほしいと願います。日本の最大の強みは安全、という点かと思います。

3月1日からようやくコロナに関する入国規制緩和が始まったばかりの状況ですが、この点もあわせて外国人が日本に一時的に来るケースのみならず、希望者はひとりの民間人として適切なステップを通して日本社会へ共生していくしくみを真剣に検討してほしいと願いします。

アジアにおける先進国リーダーとしてこのロシア&ウクライナ問題への国際的役割は世界も注目しており、そして私たち日本人もあらためて、いま何ができるか、行動する時と感じています。

オリンピックで国の違う選手同士が感動を分かち合った直後に、このような事態が勃発したのはロシア政府による意図だったかもしれませんが、AOMはウクライナ政府を支援し、早急な国際秩序に基づく平和的解決を心より願います。

代表 足利弥生

AOMビザコンサルティング