オーストラリア政府は12月7日より今までのTSSビザにかわる新しい就労ビザ Skills In Demand (SID) ビザを発表いたしました。また、これに伴い、過去利用されていた職業リストも一層されて、かつて存在していた2種類の職業リストが1つのCore Skills Occupation List (CSOL)となり、シンプルとなりました。
また、CSOLは、雇用主指名制度(Employer Nomination Scheme)(サブクラス186)ビザの直接申請にも適用されます。
Core Skill 職業リスト (CSOL)
CSOLは、従来の複数の技能職業リスト(Temporary Skill Shortage(TSS)ビザで使用されていたもの)に代わるものです。CSOLには、以下のような分野の450以上の職業が含まれています:
- 建設
- サイバーセキュリティ
- 農業
- 医療
このリストは、Jobs and Skills Australiaが実施した労働市場分析および利害関係者との協議に基づいています。このリストは、SID Core Skill Stream およびEmploye Nomination Visa (雇用者指名制度)(サブクラス186)ビザの「直接永住申請」にのみ適用されます。
Skills in Demand (SID) ビザ
Skills in Demand(SID)(サブクラス482)ビザは、Temporary Skill Shortage(TSS)ビザに代わるものです。このSIDビザにより、ほとんどのビザ保持者は最大4年間オーストラリアに滞在できます。また、移民と雇用主の双方にとって効率的なプロセスを提供し、事業成長に必要な高度技能労働者を確保する手助けをします。
SIDビザ保持者には、永住権への明確な道が提供されます。これにより、移民と雇用主の双方に確実性がもたらされます。
SIDビザには以下の3つのストリームがあります:
- Core Skill Stream:特定の労働力ニーズを満たすためのストリーム。ほとんどのSIDビザ保持者が利用します。
- Specialist Skill Stream:革新と雇用創出を促進するためのストリーム。
- Labour Agreement Stream:このストリームは今後、開発中のエッセンシャルスキルストリームに置き換えられる予定です。
SIDビザでは、以下の利点があります:
- 永住権への道:承認された雇用主とのすべての労働が永住権取得の条件を満たすためにカウントされます。
- TSSより1年短い労働経験要件:SID申請者は、指名された職業または関連分野で1年の労働経験が必要です。
- TSSの Mid Streamと同じ英語要件
SID Visa – Specialist Skill Stream
このストリームは、高度な技能を持つ移民が国家の生産性を向上させることを認識しています。このストリームは、一般的な資格要件を満たし、以下に該当する申請者向けです:
- ANZSCO 2022に含まれる職業(ただし、ANZSCO主要グループ3、7、8は除外):
- 技能職労働者
- 機械オペレーター
- ドライバーおよび労働者
- 最低AUD135,000 (Specialist Skills Income Threshold- SSIT)以上の給与であること。また、同じ職業におけるオーストラリア人労働者より少なくない 賃金を受け取っていること。
SID Visa – Core Skill Stream
このストリームは、以下の条件を満たす申請者向けです:
- 労働力不足として特定された職業がCSOLに含まれていること。これは、国際貿易協定を通じて労働市場へのアクセスを提供することにコミットしている場合にも適用されます。
- 新しいCore Skills Income Threshold(CSIT) AUD73,150以上の給与が支払われること。
*なお、TSSビザについては12月6日で申請受付終了しましたが、この日以前に申請し、審査が終了していないケースについては引き続き審査が前の法律に準じて継続されます。
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