昨今特に北半球における不穏な状況は富裕層の流出、流入を加速している印象である。毎年投資移住専門企業であるヘンリー・パートナーが統計を発表していますが、このたび2025年度の統計が発表されました。
富裕層がもっとも流入している国として①ドバイ ②アメリカ ③そして初めてイタリアが浮上しました。非常に興味深い変化ですが、イタリアは投資家ビザが存在するのと、税制面からも富裕層にとってはメリットのあるフラット税制を設けている点が大きな理由です。加えて、この数年の傾向として特にアメリカ人を筆頭に血縁関係があるような方は「イタリア国籍」を取得することで移住しているケースが急増しています。EUでも各国の移民法は異なるため、その中でも最も富裕層に人気な国としてクローズアップされることになりました。
過去にはオーストラリアが5年連続1位の時代もありましたが、投資家ビザ廃止にともない、移住する方法が困難となり、一気にランクダウンした印象です。(図:日経新聞より出典)
一方、富裕層が流出している国については特にイギリスが顕著となり、中国を超えてこの数は急増しています。EU離脱を経て、ヨーロッパにおけるポジションも大きく変化してきているこの状況において、今まででは想定しなかったようなこの移住傾向というのは遠く日本に居住している私たちも注目すべき点かと感じています。
こうした富裕層の行動をふまえて、日本の皆様も将来にむけたプランや資産について家族で協議する機会になればと思います
AOMは現在アメリカ、ニュージーランド、そしてイタリアも投資家ビザは対応していますのでお気軽にご相談ください