メルボルン大学准教授 大石奈々先生 「日本人高度人材によるオーストラリアへの移住について」国際学術賞 授与

現在メルボルン大学 社会学(日本研究)准教授である大石奈々先生がこのたび、オックスフォード大学出版局と東京大学社会科学研究所より現代日本研究論文として「ISS-OUP Prize」という国際学術賞を授与されました。

この賞は「Social Science Japan Journal」 というジャーナルに論文発表されている中で選考されるものであり、著者の同意により社会科学研究というジャーナルに後日日本語版が発行される予定です。

今回の論文テーマは「3.11後の日本人高度人材によるオーストラリアへの移住」について研究されており、なぜ日本人高度人材がオーストラリアを移住先として選択する人が増加しているか、という点を非常に興味深く分析されています。

一般的に日本人は自国の経済や政治安定性から他国のように移住を積極的に検討する国民性ではないですが、オーストラリアについては特に80年代~90年代に多くあったような「ライフスタイルへのあこがれ」や「日本とは異なる欧米の生活」体験の目的よりも、近年、特に3.11以降、高度人材は「多様なリスク」を回避するという目的をもち、最終的にオーストラリアを選択し移住してきている人が存在する、という事は実務者としても肌で感じております。

このような傾向の変化を学術的に分析されている点は実務者として非常に共感する点も多く、これらの視点については学術研究をされている皆様にも新しい発見だったのではないかと感じています。

あらためて弊社としてこの度の素晴らしい功績を心よりお慶び申し上げます。

 

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