<重要> オーストラリア 一時居住ビザ保持者の皆様への勧告

4月4日 オーストラリア政府 アラン・タッジ移民大臣代行はコロナウィルス危機に際し、オーストラリア国籍・永住者の生活を守る為に一時居住者ビザについての規制緩和を実施することにしました。原則、オーストラリアは国籍・永住者は国の保障を受けることができますが一時居住者は対象外となります。しかし、コロナ危機によりこのたび一部一時居住者のビザ条件変更を実施する事、そして、経済的支援が今後困難な訪問者については帰国を検討するようメッセージとして発表しました。

日本国籍に関わる主なポイントは以下のとおりです。各ビザクラスによる緩和措置内容をご確認下さい。

・一時居住者ビザ保持者で今後6か月を経済的支援が困難と思う方は速やかに帰国する事をすすめます。

・一時居住者の皆様はオーストラリア経済には非常に重要な価値をもたらしますが、現状の危機的状況から政府として最優先事項はオーストラリア国籍や永住者を支援する必要があります。

 

訪問ビザ

過去3か月に約 203,000 名の訪問者が滞在していますが、ご家族からの経済的支援が困難な場合は、一刻も早く帰国する事を推奨します。既に何千人もの方が帰国しているため、皆様もぜひ検討お願いします。

 

学生ビザ

・約 565,000名の留学生が現在滞在しており教育期間で就学しています。留学生は経済的にも重要な貢献者であり、約240,000もの雇用創出もしています。

・学生はご家族の経済的支援を受けることや滞在費を賄うためにオーストラリアでのアルバイトをすることをすすめます。

・学生はオーストラリアに12か月以上滞在しており、経済的困窮な状況の場合は、オーストラリアの年金システム(Superannuation)にアクセスする事が可能です。

・政府としては教育期間と連携し、経済的困窮している学生について授業料のディスカウントを提示するなど実施予定です。

・政府はコロナウィルス危機の為に学生ビザ条件についてはフレキシブルに対応する予定です(例:出席日数など)

・基本学生ビザでは2週間で40時間まで就労可能です。今回の状況から、特に危機的状況である老人ホーム、看護師などの就労についてはこの規定以上の時間を就労可能と緩和されました。また、スーパーマーケットなど物資が不足してい業界では4月30日まではやはり40時間以上就労可能となりました。

 

一時就労ビザ

・約139,000 名の就労ビザ保持者がおり2年または4年のビザを保持しています。

・現状、コロナ危機の為に、就労もいったん休業となっていますが、解雇されていない方については現行のビザ有効期限が維持され、雇用主は通常のアレンジに基づきビザ延長が可能となります。また、雇用主はビザ条件に反することなうく、就労時間を短縮する事が可能です。

・これらのビザ保持者は今会計年度に年金を最高10000ドルまでアクセスする事が可能です。

・これらのビザ保持者がコロナウィルスが理由で解雇され、規定された期間内に新しい雇用主を見つけられない場合は、オーストラリアを出国する必要があります。しかし、4年間のビザ保持者がコロナウィルス危機後に再雇用された場合、永住ビザ申請の際に要件となる「就労経験期間」としてかつての就労した期間も含めて計算する事が可能です。

 

ワーキングホリデービザ

・約118,000名のワーキングホリデービザ=つまり就労可能なビザでオーストラリアに滞在しています。

・今回のコロナ危機的状況である老人ホームや農業、食品加工品業、チャイルドケアセンターなどの業界では就労条件について緩和がされました。通常1雇用主のもとでは最長6か月就労可能ですが、これらの業界については延長して就労可能となります。

・また、今後6か月自主的な経済的支援に自信がない方については速やかに出国する事を検討してください。

・そして約185,000 名のほかの一時居住ビザ保持者のうち半数は卒業スキルビザ(留学生が大学(院)卒業後に取得するビザ)で滞在していますが、経済的支援が必要な場合、年金にアクセスする事が可能です。

 

オーストラリア移民大臣代行の公式プレスリリース ⇒ こちら(英語)

オーストラリア移民省より日本語資料がございます ⇒ こちら(日本語)

 

*現在はオーストラリアに限らず、世界中が非常に深刻な事態となっており、どの国もその国の国籍や永住者の保護が最優先事項となっています。特にオーストラリアは他国に比較しても非常に早い対応で外国人入国禁止、およびオーストラリア国籍・永住者の出国禁止措置を開始し、最低6か月は景観していくという長期的な見解を示しています。

その為、一時居住ビザで滞在されている皆様は「長期的な」プランをご検討頂き、現実的かつ最適な方法を見出し行動してほしいと願います。