2020年以降コロナ、そして、今年は2月からウクライナ・ロシア情勢に伴い、世界でも同時に危機的な状況が発生し、富裕層の海外移住が今後も活発化すると予測されています。コロナの影響で2年近く人の移動がほぼ遮断された状況でしたが、今年からは経済回復を念頭に各国は特に国とって経済的有益となる「投資家」やスキルの高い「グローバルタレント」の誘致合戦がさらに活発化すると感じています。
日本はこうした動きに対してかなり遠い存在に感じていますが、日本ももっと世界各国がどのように人材誘致し、経済効果につながるような政策を推進しているか、人口減少の加速する中でこれらの検討は急務と感じています。
優秀な人ほどグローバルで人は移動するため、コロナやウクライナ情勢の出来事がこの動きを加速化することは間違いないと感じています。
最近、スイスにあるHenley & Partners社よりGlobal Citizens Report 2022 Q2が発表となり、世界の潮流を少しご紹介いたします。印象としてアメリカが絶対的な地位、という印象もありますが、事実としては近年のあらたな富裕層の流入が多いのはUAE (ドバイなど)、オーストラリア、シンガポールです。
今後の予測を拝見してもオーストラリアのポジションは年々かなり上昇しており、オセアニアの強さは今後ますます高くなると感じています。 日本の皆様もこうした世界の動きを検討しつつぜひ今後のライフプランを考えるきっかけになればと思います。
2022年Q2 富裕層が移住した国・流出した国
UAE
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4,000 |
Australia
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3,500 |
Singapore
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2,800 |
Israel
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2,500 |
Switzerland
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2,200 |
USA
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1,500 |
Portugal
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1,300 |
Greece
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1,200 |
Canada
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1,000 |
New Zealand
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800 |
Saudi Arabia
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-600 |
Indonesia
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-600 |
Mexico
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-800 |
UK
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-1,500 |
Brazil
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-2,500 |
Ukraine
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-2,800 |
Hong Kong (SAR China)
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-3,000 |
India
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-8,000 |
China
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-10,000 |
Russian Federation
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-15,000 |