<重要>オーストラリア 今後の移民政策戦略について

オーストラリア政府は12月11日に「今後の移民政策戦略」として膨大なプランを発表いたしました。

既に日本経済新聞でも大きく報道された今回の発表は日本の皆様にも大いにインパクトのある内容となりました。

本格的にコロナの収束を経て、国としての急務は経済・社会において国際競争力にも勝てる強い国にすることです。それには構成する国民および移民による人口政策が切実であり、全体的にこの質を上げるうえでの具体的な8つの目標に対しアクションプランを発表しました。概要は以下となります。

-ターゲットを絞った技能移民と、優秀なグローバル人材のための新たな合理化された経路
– 国際教育の質を高めるための、留学生と教育提供者に対するより高い基準
– 労働者の搾取に対処し、賃金と労働条件を保護するためのビザ設定
– オーストラリアの地方が熟練労働者に迅速にアクセスできるよう支援する。
– 移民をパンデミック以前の水準に戻し、適切なスキルを適切な場所に確保するための 移民計画への新たなアプローチ

コロナ期間中、鎖国であった2年を経て、この数年は経済回復が最優先事項として、「留学」が重要産業であるオーストラリアは一気に学生を受け入れてきた状況ですが、半面データから見る学生の質や卒業後の進路や就職におけるスキルレベルの低さなど、全般としての課題は非常に多い事も判明し、将来的に移民となる潜在的な学生の質を上げる事も大きな課題としました。

学生の段階から質のよい人を受け入れる事で、将来国を担う人材となり、永住への道もシンプルにしていくことで多くの良質な移民を確保していく、ということを念頭にしています。

 

今まで長年オーストラリア移民政策の実務者として関与してきていますが、この膨大な冊子には、オーストラリア移民の歴史からの記述があり、ここまで危機感をもって過去にアクションプランを提示したこともなかったのではないか、と感じる位、真剣さを感じました。データから分析する内容や戦略も非常に興味深い内容でした。

しかし、移民数を今までの50% に削減、というかなり大胆な減少を検討している為、本当にスキルのある方を選定していく、という形となります。

国が求めているような職種や業界、そして経済活動における人材として求められるようなスキル保有者にとってはよい機会になると思います為、今後の状況を注視してプランニングすることがまず重要と思います。

 

詳しい内容については以下参照ください

オーストラリア移民政策 戦略について(公式) こちら