2017年1月に発表になったEB-5に関する法案レビューがアメリカ連邦政府予算委員会(OMB)によって実質完了し、6月27日にまずはアメリカ移民省(USCIS)へと告知され、このままトランプ大統領によって認可された場合には、大幅に投資額が値上がりになる状況となりました。EB-5プログラムが1990年代に制定されて以来、初めての値上げになりうる今回の改正は非常に重要であり、かつ申請を検討している皆様にも大きな影響が予想されます。
現時点での主な改正提案は以下です
① 現在の投資額の値上げ
50万ドルの投資 (Regional Centerプログラムなどのケース)⇒ 135万ドルへ
100万ドルの投資 (ご自身で投資しビジネス運営開始のケース)⇒180万ドルへ
② TEA(Target Employment Area) の定義変更
EB-5のプロジェクトを遂行する際に、TEAという規定の場所で実施する事が義務づけられていますが、この雇用創出すべきエリア、という内容自体の定義が変更になる可能性があります。現在は、かなり広範囲のエリアでこのTEAとしての定義は利用されていますが、さらにそのエリアが限定されてくるという可能性があります。
以上の法案については今後1-2週間のうちになんらかの方向性が決定する予定です。特に①投資金額の値上げについては、現時点では値上げすることはほぼ確実になってきましたが、実際に提案通り135万ドルになるか、という点については反対意見も多く不明瞭な点が多く、最低でも具体的な金額は80万ドル以上にはなるだろうという業界予測です。
この法案が決定した場合、実施時期については30日―90日後から、という幅があるため、現実的に「いつから施行」ということはまだ不明ですが、少なくともいえる事は、申請を検討される方は一日も早く申請を準備し、現法による申請を試みる事が得策です。
このニュース詳細についてはIIUSAウェブサイトをご覧ください。IIUSAとしましてはこの法改正につき提言を求めている立場となりますが、USCISによる判断を待ち、その後トランプ大統領による決定となります ⇒ 詳細はこちらから
現在のEB-5は9月30日まで申請可能ですが、状況によってはこの日以前に投資額値上げの可能性が高いのが現状です。
アメリカ本土においては非常に大きな改正とIIUSAはじめ業界全体がこのゆくえを見守っている状況ですので、ご関心あります方はどうぞご相談いただければと思います。AOMではいつでもご相談に応じております。
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