アメリカ EB-5 審査期間について 2020年3月の改定

アメリカ移民局(USCIS)はアメリカ投資家ビザ(EB-5)の審査の順番について2020年3月31日付に大きな改定を実施いたしました。理由としましては、今までは申請日順(First-in First-out Basis-FIFO) として審査を実施していましたが、課題として特に申請者数が膨大な中国や、インド、ベトナムなど新興国が圧倒的な数を占め、しかし、これらの国籍は発給数の調整から数年~10数年待ちという状況になるため、今回の改定により国籍別で発給可能な申請から随時実施する、という方法に変更となりました。日本国籍については圧倒的にEB-5申請者が他国に比較してもいまだ少ないため、これは日本国籍にとって大変な朗報であり、審査が迅速化する可能性が十分あります。ただ、USCISもコロナを想定していなかった為、現状はまだこのインパクトは少ないですが、今後あきらかに経済回復目的のためにも海外からの「直接投資」となるEB-5促進を国の政策として実行していくと予測していますため、日本人も検討するよいきっかけになると思います。

以下はEB-5業界団体 Invest In the USA(IIUSA)による公式統計となりますので参考になれば幸いです。

*連邦会計年度は10月1日ー9月30日となっております。

 

<I-526までの審査期間>

USCISの公表サイトでははるかに長期間が提示されていますが、過去3年の統計からは12-18か月で許可となっており、平均として15か月前後というのが理解できます。

 

<I-526の許可率>

現状トップは98%の韓国になりますが、日本はトップ2としてこの許可率も2019年度は93%と高く、グローバルの平均よりもはるかに高いです。まず原資が合法的に取得した内容を提示することができれば全く問題ないと考えてよいと思います。

 

<日本人のEB-5によるグリーンカード取得数>

まだあまり知られていませんが、着実にこのEB-5によるグリーンカード取得者は増加しています。グローバルでもEB-5申請の最大の目的は「お子様の教育」になりますが、日本人も長期的プランを検討するようになってきたのではないかと感じています。

 

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