イギリス政府 内務省(ビザ&イミグレーション)は 昨今のロシア・ウクライナ情勢への懸念もあり、急遽2月17日付けでイギリス投資家ビザ(Tier1)の停止を発表しました。今回の告知は突然の発表となり、業界としても大変な驚きになっています。2008年から開始されたこのプログラムで2015年4月5日に一度レビューされましたが、今回の決定で、当面投資することで外国人が居住するビザは実質なくなりました。
イギリス内務省(英語)発表 ⇒ こちら
このイギリス投資家ビザの申請者の内訳をみると明らかかもしれませんが、2番目に多いのがロシア国籍となっています。EUはイギリスに限らず、マルタやキプロスといった国含めて、ロシアマネーが多く投資家ビザへ流入してきたことも事実であり、マネーロンダリングなどに利用される懸念は以前から多くあり、今回の政治情勢から停止という判断になりました。
ビザのしくみとしても海外からの投資資金により、より具体的にイギリス経済促進や雇用創出につながるようなビジネスモデルを今後は検討していきたいと考えているようです。
イギリス投資家ビザは日本国籍にもEU居住希望者には大変人気のあったビザですが、これで、大きなEU居住ルートがなくなったことは事実であります。
今後は具体的な起業や就労、または秀でた才能(グローバルタレント)という目的ではないとイギリスへの居住は難しい状況です。
移民政策は政治・経済情勢によって大きく、そして突然変更になるものであり、こうした流れは今後もっと頻繁におきると予測しています。その為、日本の方は他国に比較してこれらのような海外移住プランというのは少し遠い話かもしれませんが、将来を検討して計画的にしていくことはとても重要です。
機会を逃さないようにしてほしいと願います。